新伝ひろむブログ

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「女たちのポリティクス」を読んで

【求められる女性の躍進】

女性の為政者といえば男性に比べてヒステリックで感情的で、能力が劣るイメージがあった。

日本に住んでいると、小池百合子 都知事稲田朋美 衆議院議員など有能とは言い難い女性政治家しか見当たらないような気がする。人気はあるが。

だが、世界を見ると思っていたよりも結果を出している女性政治家が多かった。また女性政治家の数は増え続けている。

 

これからの日本、ひいては世界は女性の活躍、躍進が必須だろう。持続可能な世界を作っていくにしても生産性を高めて行くしかない訳で、男女共に働き、家事や育児も積極的にこなしていく事が重要になる。

男だから仕事をして稼ぐ(大黒柱になる)、女だから専業主婦で家事と育児を頑張るみたいな時代はもう終わったのだ。

 

股間を膨らませた男性の嫉妬】

女性が活躍すると大体男達に叩かれる。ここぞとばかりに罵詈雑言を浴びせてくる。人は自分の話を聞いてもらっているときにセックスをしているときと同じ中脳辺縁系ドーパミン経路が活発になるそうだ。そうなると男達は女に汚い言葉で罵ったうえに股間をガチガチに勃起させていることになる。

さらに若き女性達が率いる国フィンランドではDVが多いらしい。様々な社会指標ランキングで上位に名を連ね、幸福度が高いと思われる国ではあるが、なぜが男は女に暴力を振るうのだ。

これの原因は男性の女性への嫉妬だと思う。根本的に男性は女性より上だと心身共に染み付いているのだろう。だから自分より優れている女性を見ると汚い言葉を吐きたくなるし、ボコボコに殴って己の優越性を示そうとするのだ。そのうえ劣情を催し、愚息をいきり勃たせている。なんと情けないだろうか男達よ。

だがこの男達の劣等感と欲情高まりは私のこれからの創作活動に色々と影響を与えてくれそうである。この本を読んで1番面白かったのはこの部分だった。

 

【転換点はいつか】

男も女も平等に働き、家事育児をこなし生活をしていかなければならない時代がきた。

その転換点はいつだろうか?

私は人口減少が始まった2009年頃だと思う。人口が減ると需要が減り、消費も減る。そうなると今まで通りの働き方をしても利益は増えない。

 

今までは人口ボーナス期(増加期)

人口が増え続け、需要が増えて消費も増え続ける。働けば働くほど利益が出せる。何も考えなくても長時間労働をすればたくさん稼げる。なので体力のある男は働いて、体力の劣る女は専業主婦をやればよかった。

これからは人口オーナス期(減少期)

人口が減り、需要も減る。そうなると消費も減るので働けば働くほど利益が出せる、といった状態ではなくなる。

モノを作れば作るほど売れていたボーナス期と違って作っても作った分だけ売れる時代ではなくなっている。

会社としては利益を上げる為にムダを省いていく必要が出てくる。原価削減、販管費削減である。長時間残業などもってのほかである。

社会全体がインプット(投入資源、お金、時間)が少なく、アウトプット(成果)の多い状態、すなわち生産性の高い状態を求めるようになる。

 

こういった生産性を求める時代背景がある中で人材も有効に使っていかなければならない。

男でも女でもどちらも働くのだ。二馬力だ。どちらも稼げてどちらも家事育児が出来る。これがこれからの時代が求める生産性の高い状態だと思う。

 

【苦しい時期だからこそ】

これから2040年頃までは若者が減少して高齢者が増え続ける状態が続く。そうなると黙っていても社会保障費は増え続け、若者達は苦しむ事になる。

そんな苦しい時期だからこそ女性には活躍してほしいと思う。まだまだ女性の指導者は少ない。サブ的な立ち位置からの脱却が求められている。

男性は女性の活躍を認め、手を取り支えていかなければならない。女性自身も女性だからといって卑屈になる必要は全くない。能力が高ければ国のトップだってなれる。そういう時代だ。